現代医薬依存への警鐘の本の紹介2018年12月04日

とても興味のある本を読んでいます。
タイトルは「失われてゆく、我々の内なる細菌」です。
著者は「マーティン・J・ブレイザー」です。
テーマは現代医薬依存への警鐘です。
内容は、出版元のみすず書房からの内容紹介を引用させていただきます。少し難解な解説になります。
「19世紀に始まる細菌学によって、人類は微生物が病原になりうることを知った。そしてカビに殺菌力が見出される。抗生物質の発見である。以来この薬は無数の命を救う一方、「念のため」「一応」と過剰使用されてきた。これは、抗生物質は仮に治療に役立たなくても「害」は及ぼさない、という前提に基づいている。しかし、それが間違いだとしたらどうなのか――。
人体にはヒト細胞の3倍以上に相当する100兆個もの細菌が常在している。つまり我々を構成する細胞の70-90%がヒトに由来しない。こうした細菌は地球上の微生物の無作為集合体ではなく、ヒトと共進化してきた独自の群れであり、我々の生存に不可欠だ。構成は3歳くらいまでにほぼ決まり、指紋のように個々人で異なる。その最も重要な役割は先天性、後天性に次ぐ第三の免疫である。しかしこの〈我々の内なる細菌〉は抗生剤の導入以来、攪乱され続けてきた。帝王切開も、母親から細菌を受け継ぐ機会を奪う。その結果生じる健康問題や、薬剤耐性がもたらす「害」の深刻さに、我々は今ようやく気づきつつある。
マイクロバイオーム研究の第一人者である著者は、この問題に対して実証的に警鐘を鳴らすとともに、興奮に満ちた実験生活、忘れがたい症例や自身の腸チフス感染などを通じて、興味深いが複雑なマイクロバイオームへの理解を一気に深めてくれる。その案内人とも言えるのがピロリ菌だ。19世紀にはほぼ全ての人の胃にありながら、21世紀の今は消えつつある。そのピロリ菌の本態に迫ることは、マイクロバイオーム全貌解明への指標となりうるかもしれない。」

在宅診療、訪問歯科2018年12月25日

今年も残り一週間近くになりました。
さて、早速ですが、在宅診療・訪問歯科のお知らせです。
口腔内機能低下症が保険適用になりましたが、
今まで診療室に通えた方が、ご高齢等で医院に通われる足が遠のくということがあります。
当院では、誤嚥性肺炎の予防ということから在宅診療、訪問歯科に力を入れております。
お気軽にお問い合わせください。
http://www.shimojimashika.com

飯山しもじま歯科

年末年始の休診のお知らせ2018年12月26日

こんにちは。
年末年始の休診のお知らせ。
12月29日より1月3日までを休診とさせたいただきます。