◆八甲田山に登った話をします ― 2005年09月22日
9月19日(月)歯科医師会旅行2日目に八甲田山に登ってきました。今回のメンバーは、隊長水野会長、隊員に奥様のヒロ子さん、堀先生と私下島の4名の予定でしたがヒロ子さんは初日のハードスケジュールがたたったか体調をくずしてダウンしてしまし、残念ながら今回はホテルで待機。野郎3人のチームとなりました。朝5時、前日青森市内で遅くまで遊んだ下島と堀隊員は眠い目をこすりながら、いつものように朝から元気な水野隊長とタクシーに乗り浅虫温泉ホテルから登山口のある酸ケ湯温泉へ。コンビニで朝食と非常食、ドリンクを買い込み6時から登り始めました。
「八甲田山」といえば皆様も御存知かと思いますが昭和初期の軍隊の雪中行軍が大雪にままわれ大量の死者を出した事件が有名です。映画『八甲田山』での北大路欣也や隊長の「天は我を見離した」のシーンを思い浮かべ、恐ろしいイメージが先行していたのですが、実は八甲田山は連峰であり、最高峰の八甲田大岳を始めとして10峰もあります。数々の登山道があり、季節、体力によってコースを選ぶことができて、ルートを選べば決して困難な登山ではないということです。 今回我々は堀先生と水野隊長が中心になってルートを決定しました。豊富な資料をもとに隊員の体力、根性、前日に深酒するであろう事態などを考えてくれた堀隊員には頭が下がります。なにしろ、このパーティーは隊長の体力、経験のみが突出しており、堀、下島は無理がききません。ベテランとシロートが混在するメンバーの全員に満足感を与えるルートはなかなかないもので、いろいろ迷いました。
私は「温泉」が登山後にあればどのルートでも、と思っていました。2年前の九州旅行においても今回のメンバー+山口靖弘先生で登山をしたのですが、その時も大変満足した理由のひとつに登山後の温泉があったのです。そんな訳で、私の主張が通り、酸ケ湯(すかわ)温泉から仙人岳→大岳と登り、「毛無岱」をぐるっと回ってまた温泉に戻る、というルートを行きました。
登山口から歩き始めると以前に噴火した際のゴロゴロとして岩が広がる荒涼とした風景があり、しばらく登ると沢の音があり硫黄臭が‥‥。沢を渡り登ると平坦な道出現。ここからが仙人岳湿原が道の両側に広がります。ヤマキョウなどの花が咲き、見事な光景です。6〜7月のトップシーズンはさらに見事に花が咲き乱れるそうです。
また湿原である理由は一年のうち8ケ月も雪が残っているそうで、そのためだそうです。
そこをぬけるとまた火山礫も多くなり、傾斜もきつくなってくる。と同時に風が冷たくなってきて、体力を奪います。軽口が下島から消え、パーティーが静かになりました。私は山の必需品であるヤッケを持参しておらず(セーターのみ)即乾性の衣類でもなかったため本当にここで引き返そうかと思いました。隊長が「大丈夫か」と声をかけてくれ、やせがまんをして「平気です」と答えたためにそのまま行くことになりましたが、またしても北大路欣也の声がきこえてきました。わずか2〜3度気温が下がっただけなのに風があることで更に体調温度が下がる。知識としては知ってはいても体験すると山の、自然の恐さも肌で感じます。
しかしなんとか全員で山頂へ。360゜パノラマが開け、この景色はなんとも言葉にできないものでした。岩木岳も見え、天気がよい時は岩手山や鳥海山も見えるそうです。下りはそのまま北に下り、大岳ヒュッテを経由し、毛無岱抗原湿原とお花畑を通って酸ケ湯温泉へ戻りました。この時点で、11時前だったと思います。水野隊長にとっては少し物足りない行程でしたが、我々2人にはちょうどよい道のりでした。
この後予定取り酸ヶ湯温泉につかり、棒のようになった足や体をひたし、ついでに歯科治療その他でたまった日常生活のアクも全部イオウ臭の強いお湯に流すことにします。
フロ上がりに昼食と共にビールをぐいっと一杯。生きてる幸せを感じる次第です。早起きは三文の得とはよくいったものです。次回の歯科医師会の旅行も登山隊を結成したいと思います。
「八甲田山」といえば皆様も御存知かと思いますが昭和初期の軍隊の雪中行軍が大雪にままわれ大量の死者を出した事件が有名です。映画『八甲田山』での北大路欣也や隊長の「天は我を見離した」のシーンを思い浮かべ、恐ろしいイメージが先行していたのですが、実は八甲田山は連峰であり、最高峰の八甲田大岳を始めとして10峰もあります。数々の登山道があり、季節、体力によってコースを選ぶことができて、ルートを選べば決して困難な登山ではないということです。 今回我々は堀先生と水野隊長が中心になってルートを決定しました。豊富な資料をもとに隊員の体力、根性、前日に深酒するであろう事態などを考えてくれた堀隊員には頭が下がります。なにしろ、このパーティーは隊長の体力、経験のみが突出しており、堀、下島は無理がききません。ベテランとシロートが混在するメンバーの全員に満足感を与えるルートはなかなかないもので、いろいろ迷いました。
私は「温泉」が登山後にあればどのルートでも、と思っていました。2年前の九州旅行においても今回のメンバー+山口靖弘先生で登山をしたのですが、その時も大変満足した理由のひとつに登山後の温泉があったのです。そんな訳で、私の主張が通り、酸ケ湯(すかわ)温泉から仙人岳→大岳と登り、「毛無岱」をぐるっと回ってまた温泉に戻る、というルートを行きました。
登山口から歩き始めると以前に噴火した際のゴロゴロとして岩が広がる荒涼とした風景があり、しばらく登ると沢の音があり硫黄臭が‥‥。沢を渡り登ると平坦な道出現。ここからが仙人岳湿原が道の両側に広がります。ヤマキョウなどの花が咲き、見事な光景です。6〜7月のトップシーズンはさらに見事に花が咲き乱れるそうです。
また湿原である理由は一年のうち8ケ月も雪が残っているそうで、そのためだそうです。
そこをぬけるとまた火山礫も多くなり、傾斜もきつくなってくる。と同時に風が冷たくなってきて、体力を奪います。軽口が下島から消え、パーティーが静かになりました。私は山の必需品であるヤッケを持参しておらず(セーターのみ)即乾性の衣類でもなかったため本当にここで引き返そうかと思いました。隊長が「大丈夫か」と声をかけてくれ、やせがまんをして「平気です」と答えたためにそのまま行くことになりましたが、またしても北大路欣也の声がきこえてきました。わずか2〜3度気温が下がっただけなのに風があることで更に体調温度が下がる。知識としては知ってはいても体験すると山の、自然の恐さも肌で感じます。
しかしなんとか全員で山頂へ。360゜パノラマが開け、この景色はなんとも言葉にできないものでした。岩木岳も見え、天気がよい時は岩手山や鳥海山も見えるそうです。下りはそのまま北に下り、大岳ヒュッテを経由し、毛無岱抗原湿原とお花畑を通って酸ケ湯温泉へ戻りました。この時点で、11時前だったと思います。水野隊長にとっては少し物足りない行程でしたが、我々2人にはちょうどよい道のりでした。
この後予定取り酸ヶ湯温泉につかり、棒のようになった足や体をひたし、ついでに歯科治療その他でたまった日常生活のアクも全部イオウ臭の強いお湯に流すことにします。
フロ上がりに昼食と共にビールをぐいっと一杯。生きてる幸せを感じる次第です。早起きは三文の得とはよくいったものです。次回の歯科医師会の旅行も登山隊を結成したいと思います。
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